◆David Bowie◆


SYCO訳

 

Hang on to Yourself

そうだな、彼女は早口でしゃべりまくる子、今晩のショーにやって来る
ステージのライトに向かって拝み
俺の金じゃなくて蜜のほうが欲しいらしい、カッコいい脚を漁るのを趣味で
電光を放つ夢を見てるのさ

カモン、カモン、お前と俺はぴったりだ
カモン、カモン、俺といけると思うなら
飛ばされないようしっかり掴みな

俺たちは踊りも話もせずにベッドイン
でもそれからワセリンの上のトラみたいに動き回る
あぁ、ゲロを吐くなら盗んだほうのギターの上にしろ
お前は運がいい、俺たちはスパイダーズ・フロム・マーズだぜ

カモン、カモン、お前と俺はぴったりだ
カモン、カモン、俺といけると思うなら
飛ばされないようしっかり掴みな
カモン

カモン、カモン、お前と俺はぴったりだ
カモン、カモン、俺といけると思うなら
飛ばされないようしっかり掴みな

Golden Years

人生の最終期 黄金だ ワワワ
人生の最終期 黄金だ ワワワ
人生の最終期 黄金だ ワワワ

人生行き止まりなんて言わないでくれよ
エンジェル
起きてくれよ、ベイビー
あの空をみてごらん、人生は始まったばかり
夜は暖かく、まだまだ日々は続く
起きてくれよ、ベイビー

僕のベイビーは少し人生を見失ってる
彼女の魂を救ってくれないか
人生の最終期 黄金だ ワワワ
起きてくれよ、ベイビー

昨夜みんなが君を愛した
扉を開けて操っていた
エンジェル
起きてよ、ベイビー
運が来た時、君は目をつけた
振り返るな、背筋を伸ばして、上手く振舞え
起きてくれよ ベイビー

君についてくよ、1000年も先まで
人生の最終期、君は無敵だ
黄金だ
人生の最終期 黄金だ ワワワ
起きてくれよ ベイビー

いつかそのうち、きっともうすぐ
君が元居た場所に戻るだろう
6mもあるリムジンのバックシート
泣かないで、愛する人、僕を悲しませないで
大丈夫だよ、でも賢くならなきゃ
お願いしますと毎日祈る 信じています、ああ、神様
信じますとも、ずっとずっと

起きてくれよ ベイビー
影を追え 影を追え
残りの人生、影を追え

Look Back in Anger

「私が誰かわかるだろう?」
そう言ったのは天使だった
彼は咳をしてくしゃくしゃの翼を震わせ
目を閉じ、その唇が動いた
「さぁ、行こうではないか」

(長いこと待っていた、本当に長いこと待っていた)
怒りを込めて振り返れ 夜に駆り立てられて
おまえが来るまで
(長いこと待っていた、本当に長いこと待っていた)
怒りを込めて振り返れ 俺の瞳にそれを見ろ
おまえが来るまで

誰もその声が聞こえないらしい
だから俺は雑誌をペラペラめくって
あくびをして目をこする
彼はかなり正気に思えた
(長いこと待っていた、本当に長いこと待っていた)
怒りを込めて振り返れ 夜に駆り立てられて
おまえが来るまで
(長いこと待っていた、本当に長いこと待っていた)
怒りを込めて振り返れ 俺の声にそれを感じろ
おまえが来るまで

Life On Mars?

それは小さな出来事だったけど
冴えない茶色の髪の少女にとっては惨事だった
母親には「ダメ」と怒鳴なられ
父親には出ていけと言われた

友達はどこにも見当たらず
少女は消沈して歩き回る
映画館の中の良く見える席に座り
銀幕をぼんやり見つめる

でもその映画は悲しくなるほど退屈
なぜなら少女は10回以上見たから 
コメディアンがよく見ろよ、と言うなら
彼女はその顔に唾を吐き掛けてもよかった

ダンスホールで殴り合いをする船乗り
やれやれ! あの原始人が去るの見なよ
ほんとにヘンテコな見世物だ
あの保安官を見てみなよ
まちがった相手を殴っている
やれやれ! いつそれに気づくのか
一番人気の映画だってね
火星に生命体は居るのかな?

それは苦悩するアメリカ
ミッキーマウスが大人の牛を飼っているし
労働者は名を売るためにストライキに入った
レノンがまた売りに出されたから
あのネズミの大群を見なよ
イビザ島からノーフォークの川を伝って来る
ママや犬や道化にとっては
統治せよ、ブリタニア、なんて通用しない

でもその映画は悲しいほど退屈
だってもう10回以上も見たから
集中しろと言われるのは
もうほとんど命令に近い

ダンスホールで殴り合いをする船乗り達
やれやれ! あの原始人が去るの見なよ
ほんとにヘンテコな見世物だ
あの保安官を見てみなよ
まちがった相手を殴っている
やれやれ! いつそれに気づくのか
一番人気の映画だってね
火星に生命体は居るのかな?

Fascination

僕が魅惑されるときはいつも
じっとしていられない チャンスを逃せない
君が僕にどんな試練を与えるのか考える時
魅惑が僕の傍を通っていく
それでも君を捕まえる

(魅惑が) 魅惑が
(言うまでもなく)魅惑が
(僕の一部を盗んでいく) 僕の一部を盗んでいく
(心臓の鼓動が)心臓の鼓動が
熱くなって
僕の内部で奮い立つ
(魅惑が)魅惑が
(オーイェイ)オーイェイ
(僕の一部を盗んでいく)僕の一部を盗んでいく
(我慢できない)我慢できない
(チャンスを逃せない)チャンスを逃せない
(いつも、Ooh)
魅惑されるとき
(Ooh, oo, ooh)

(魅惑)君の魂が呼ぶ
例えば歩いている時
角を曲がるといつも君が
待っていてくれるのを願うみたいに
わかっているよ、みんなが僕を
ちょっと頭がおかしいって思うこと
Ohh、気持ちいいセックスは楽しい
魅了されるのが好きなんだ
まだドキドキする

Andy Warhol

セメント固めて直したみたいな
映画俳優の代役になれ
ショーのためだけに友だち着飾らせ
本物だと思ってみるんだ
覗き穴を僕の頭の中に開けて
2ペンスを入れて覗いてみろ
僕は展示場になりたいんだ
みんな僕のショーに出してあげるよ

アンディ・ウォーホルの面白い姿
僕の壁にかかっている
アンディ・ウォーホルと銀幕
どっちかどっちか区別がつかない

アンディが歩く アンディが疲れる
アンディがちょっと昼寝をする
彼が眠りについたら、縛ってあげよう
楽しい船旅に出してやろう
海の真ん中で目を覚ましたら
彼はもちろん僕や君のことを思うだろう
絵やシンナーのことも思うだろう
それは愉快なぐらい退屈なことだろう

アンディ・ウォーホルの面白い姿
僕の壁にかかっている
アンディ・ウォーホルと銀幕
どっちかどっちか区別がつかない

Sound and Vision

時々不思議に思わないかい
音と視覚ってものを

青い 青い エレクトリックの青
それが僕の部屋の色
今僕が居るところ
青い 青い

青白いブラインドを一日中下ろして
することもない 言うこともない
青い 青い

ここにじっと座って音と視覚の恩恵を待つ
歌って音と視覚の恩恵を待つ
孤独の中に漂う、頭では理解できないもの

時々不思議に思わないかい
音と視覚ってものを?

Space Oditty

管制塔からトム大佐へ
管制塔からトム大佐へ
プロテインサプリを飲んでヘルメットを着けてください
管制塔からトム大佐へ(10,9,8,4,6…)
カウントダウンが始まってます、エンジンが入ります(5,4,3...)
点火確認、神のご加護と共に(2,1、発射)

こちら管制塔からトム大佐へ
見事に成功しましたね
新聞はあなたが誰のシャツを着ているのか知りたがっています
もうカプセルから出てもよろしいですよ 
「こちらトム大佐から管制塔へ
ドアの外に出ている
そして、とても奇妙な感じで浮かんでいる
今日は星がいつもとは全然違って見える
ここで、
僕は空き缶に座って
地上から遥か離れて
地球は青い惑星で
そして僕にできることは何もない」

10万マイルも旅したのに
静寂を感じている
そして行き先は宇宙船が知っていると思う
妻に愛していると伝えてほしい わかっていることだが」
管制塔からトム大佐へ
回線が切れました 何か異常が起きてます
聞こえますか、トム大佐
聞こえますか、トム大佐
聞こえますか、トム大佐
聞こえ…「僕は空き缶の周りを漂っている
月も遥か彼方
地球は青くて
そして僕にできることは何もない…」

Letter to Hermione

この手紙を書くこの手は
枕の埃を払いのける
だから君は頭をのせ、尊い夢を読むといい
僕が想うのは誰でもなく君だけ
心の痛みを涙で癒す
きっと君も同じ気持ちだろう
でも僕らに何ができる?
僕らがどうするべきかもよくわからない
だからただ君に手紙を書いているんだ

君の生活は上手くいっていると聞く
君はまるで別人のように輝いているって
でも僕にはわかるんだ 周りはみんな暖かくて疲れると
君は陰に隠れて静かに泣いているのを
僕も同じだよ
僕らがどうするべきかよくわからない
でもこのままじゃいけないことはわかっている

彼は君を笑わせる
君をオシャレな場所に連れ出す
彼は君を大事にする
高価なものを買ってくれる
そして彼が強くなるのは
全て君のため
そして君がキスをしたら
それは僕じゃない新しい何か
でもふと間違って
僕の名を呼んだりしないか?
僕らがどうするべきかよくわからない
だからただ君に愛を綴るだけ

All the Young Dudes

ビリーは自殺したいとか一晩中話してた
25歳でそこまで打ちのめされるってどうだい
ふつう25歳は生きていたい年齢だろう

ウェンディはロックしてない車から服を盗んでいた
フレディは顔から星をはがしてシミを作った
きれいなその顔にさ

テレビのキャスターは必死になって
青少年の非行を報道してるし
ねぇ、T.Rexが出る時にはテレビがいるんだ
ヘイ, ミスター、気づいただろ、僕は男さ

全ての若い野郎ども
ニュースを運べ
ブーガルーが好きな野郎ども
ニュースを運べ

今ではジミーは女装をしてとてもかわいい
あいつは強靭だから
すべて揃って最強だ
僕らには愛がある
僕らには愛がある
そして、兄貴らはビートルズやストーンズを抱えて
家に帰ってきても
あんな革命の歌では僕らは盛り上がれない
かったるい
面倒なことが多すぎる
僕はワインをガンガン飲んで
それで気分は上々
猫をベッドに追いやれば
、 周り一面セメントだ
それとも僕の頭の中だけか
ヘイ、気づいただろ、僕は男さ

全ての若い野郎ども
ニュースを運べ
ブーガルーが好きな野郎ども
ニュースを運べ


Song For Bob Dylan

Oh, 聴いてくれよ、ロバート・ジマーマン
君に曲を書いたんだ
糊で砂を固めたような声をした
ディランという変わった若者を歌った曲だ
彼の言葉は時には真の復讐心を持ち
それは僕らをステージ前で固まらせ、
もっと観衆を集め
そしてもっと恐怖心を植え付ける

Ah あの娘が来る
あの娘が来る あの娘がまたやって来る
超頭脳を持った
お馴染みの厚化粧のあの娘
まるで友だちみたいにやって来て
この世界をビリビリ引き裂く
君の古いノートの中にある2,3の曲で
あの娘を故郷に返すこともできる

あらゆる狭いアパートの一間に君の心が届いた
少なくともポスターが張られた
そして百万もの人の後ろに座り
彼らに世界の見方を語った
それなのに僕らは君の考え方がわからなくなってしまった
君の絵画は独自のものなのに
困難が浮上すると、僕らはひとりよりも一緒に怖がるのを選ぶ

Ah あの娘が来る
あの娘が来る あの娘がまたやって来る
超頭脳を持った
お馴染みの厚化粧のあの娘
まるで友だちみたいにやって来て
この世界をビリビリ引き裂く
君の古いノートの中にある2,3の曲で
あの娘を故郷に返すこともできる

聴いてくれ、ロバート・ジマーマン
僕らは会うことはないと思うけど
君の友人、ディランに聴いてみてくれないかい
古い路地をじっと眺めたりするのかと
君の詩を無くしてしまったと伝えてくれよ
だから壁に書く
僕らをまた一つにしてくれよ
家族のように一つにしてくれよ
君は全ての国からの難民だ
僕らを健全さと一緒に置き去りにしないでくれよ

Ah あの娘が来る
あの娘が来る あの娘がまたやって来る
超頭脳を持った
お馴染みの厚化粧のあの娘
まるで友だちみたいにやって来て
この世界をビリビリ引き裂く
君の古いノートの中にある2,3の曲で
あの娘を故郷に返すこともできる
Oh,彼女がやって来る 彼女がやって来る

Kooks

君が僕らの恋の物語に加わるなら、
がっかりはさせないよ
なぜって君を信じているから。
すぐに君は大きくなるのだから、
この風変わりなカップルに賭けてみないかい?
一緒にロマンスをしないかい?

君に寒い思いをさせないために
僕らはいろんなものを買ったよ
まだ乾いていないけど、
中古のベビーベッドにペンキも塗ったよ。
君の靴や 
君が吹けるようなラッパも買った
そして喧嘩を売られたとき、
どう言い返したらいいか
教えてくれる本も。
だって君が僕らと暮らすなら、 僕らと同じく、変わり者になるかもしれないからね。

君が僕らの恋の物語に加わるなら、
がっかりはさせないよ
なぜって君を信じているから。
すぐに君は大きくなるのだから、
この風変わりなカップルに賭けてみないかい?
一緒にロマンスをしないかい?

いずれ学校に行くようになったら
君のバカな父親が
どうしてこんなになったかを思い出して欲しい。
いじめっ子がやってきても相手にしてはいけないよ
だって僕は誰かの親父にパンチをするような
闘士なんかじゃないからね。、
そして宿題にウンザリしたら
暖炉にくべて町に繰り出そう。

君が僕らの恋の物語に加わるなら、
がっかりはさせないよ
なぜって君を信じているから。
すぐに君は大きくなるのだから、
この風変わりなカップルに賭けてみないかい?
一緒にロマンスをしないかい?

1984

いつかお前を規制するだろうから、今同意しなきゃいけない
時代は告げるが、変化はただじゃない
お茶の葉で未来を読んで、競争路はテレビで観る
1984年の獰猛な牙に気をつけろ

奴らはそのきれいな頭蓋骨をこじ開け空気をいっぱいに詰め込む
そして80歳だと思い込ませるが、お前は気にかけようともしない
お前は何にでも撃ちまくり、そこに明日はない
1984年の獰猛な牙に気をつけろ

ここに会いに来い、俺を覚えているかい?
俺たちはオールナイトムービーの役を使い果たした
お前はこれが最後だと言ったけど、
俺は1984年と契約を交わしたと思う
1984年

俺は車を探してる、足を探している
政党を探している、党派を探している
俺は反逆を探している それは65年から知っていた
1984年の獰猛な牙に気をつけろ

ここに会いに来い、俺を覚えているかい?
俺たちはオールナイトムービーの役を使い果たした
お前はこれが最後だと言ったけど、
俺は1984年と契約を交わしたらしい
1984年

1984
1984
1984
1984
1984
1984

5 Years

商店街を歩くと、母親たちはため息が聞こえる
たった今ニュースで聞いた
僕らにはあと5年しかないと言った
ニュースキャスターは涙を流して言った
地球は死に向かっていると。
泣きはらしたようなその顔を見て
ニュースは嘘ではないとわかった

電話、オペラ座、好きなメロディー、
少年、おもちゃ、アイロンやテレビ
僕の頭の倉庫がいっぱいになりずきずき痛み出す。
そこにあるものすべてを詰め込まなくてはいけない

太った人痩せた人、背の高い人低い人
全ての名も無い人たち、全ての名のある人たち
思いもしなかったほど、たくさんの人が恋しくなった

僕と同じぐらいの年の女が
小さな子を叩いている
見ていた黒人が止めなかったら
だぶん子供を殺していただろう

腕を折った兵士がキャデラックのタイヤをじっと見ている
警察は膝まづいて牧師の足にキスをし、
オカマがそれを見て反吐を吐く

アイスクリームパーラーで君をみつける
大きなグラスで冷たいミルクシェイクを飲んでいる
笑って僕に手を振り、
たぶん君はこの歌で歌われていることを知らない

冷たい雨が降ってきて
僕は映画スターの気分になる
故郷の母を思い出す 帰りたい
君の顔、君の生まれ、君の話し方、
君にキスをする、君は綺麗だ、君と歩きたい

5年しかない事実が目に焼き付く
5年しかない 信じられない
5年しかない、頭がズキズキ痛む
5年しかない、それが僕らに残された全て

5年間
5年間
5年間
5年間

Quicksand

僕は**ゴールデンドーンに接近し
空想上の**クロウリーの制服に身を包む。
無声映画の中に生き、
ヒムラーの神聖なる王国を演じる
それは夢の中での実感
完全な終結に震え
いびつな穴に引き込まれる
そしてもうこれ以上力がない。
もうこれ以上力がない。


僕はガルボの瞳のような歪んだ名前を持ち
チャーチルの嘘の生き証人である。 
僕は宿命
周りは神授の調和としてゴールを定めているのに
僕は光と闇の間に引き裂かれる
毒蛇の牙にキスをするべきか
それとも人類の絶滅を声高に予言するか
自分の思想の流砂の中に沈んでいく
そして僕にはもう力がない

自分を疑え、信じることで惑わされるな
死に解き放たれることによって
知識はやってくる
Aah-aah, aah-aah, aah-aah, aah-aah


僕は預言者でも古代人でもない
ただの死ぬべき運命のスーパーマンもどき
生き続けるだけ
ホモサピエンスのロジックに繋がれ
偉大な救済から目をそむけることができない
嘘ばかりの信仰なのに

僕が何も説明していないというなら
君が次に来る中陰のことを詳しく教えてくれるのだろう
自分の思想の流砂の中に沈んでいく
そして僕にはもう力がない

自分を疑え、信じることで惑わされるな
死に解き放たれることによって
知識はやってくる
Aah-aah, aah-aah, aah-aah, aah-aah
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**ゴールデンドーン … 1888年に結成されたイギリスの秘密結社 アレイスター・クロウリーもそのメンバー
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Lazarus

ここを見てごらん、
どうやら天国にいるようだ
あったはずの傷は、どこにも見当たらない
私の物語は、盗まれることはない
今では誰もが私を知っている

ここを見てごらん
私は危険にさらされている
失うものは何もない
とても高いところにいて
頭がふらふらする
携帯を下へ落とす
私がやりそうなことだろう?

ニューヨークに着くまでは
王様のような暮らしだった
しかし有り金を全て使い果たし
あなたの後ろ姿を探していた
それしかなかった
私は自由になるんだよ
あの青い鳥のように
まさに私みたいだろう?
あぁ、自由になるんだ
あの青い鳥みたいに。
自由になるのさ
まさに私みたいじゃないか。

Conversation Piece

気持ちを安らげるために散歩をした
僕の心をすり減らしているのは何かを見つけるために
自分を顧みないために
僕は長い間学問に従事してきたけど、
全てはるか昔のことのように思える
僕は思想家で、演説家ではないし、
どちらにしろ、話し相手もいない

雨が目に入って、
道が見えない
Ahhh ...

オーストリア人が経営する
食料品店の二階を借りて住んでいる 
彼はよく下でご飯を食べないかと誘ってくれる
そして片言の英語で冗談を言う
僕と友達になろうとして。
でも話を聞いていたこの長い間
僕は一言も話さないでいた

雨が目に入って
橋が見えない
Ahhh...

そしてこの世界は生命力で溢れ
僕を知らない人々でいっぱいだ
みんな二人か三人か、もっと大勢で歩く
それで店の二階の窓の明かりが点くと、 
僕の顔を遠慮なく覗き込む
そして僕の小論は床に散らばる
そこに居るだけで 彼らの欲求を叶える
それから僕の手は震え、頭が痛み出す
のどの奥が詰まって声が出ない
僕は存在価値も無くで愚かだ
そして誰も僕を思い出しはしない

涙が溢れて
川が見えない

Young American

二人は車を橋の脇に止め
男は女を倒し、顔をしかめる
『僕の人生はなんか変だ、まだ若すぎるのかな?』
男は女のあちこちにキスをした
女は男からリングを奪い、貴重品も全部奪い
それはほんの数分しかかからず
女には意味の無いことだった
彼女は全て奪ったけど

一晩中
彼女は若いアメリカ人が欲しいのだ
若いアメリカ人、若いアメリカ人、
若いアメリカ人がいい
そうだよ
若いアメリカ人が欲しいのだ

大きな窓から世界を覗き
彼女は痩せこけた浮浪者を見つける
ムスタングで追い越すと、彼は咳をする
やれやれ、彼女は誰でもいいらしい
変わり者、好みのタイプ、骨折り損
彼は階段を踏み外し、手を切ったけど
見せるものは何も無く、歌うように飛びかかる
彼女はわめく
『祖先の英雄達はどこに行ったの?』

一晩中
彼女は若いアメリカ人が欲しいのだ
若いアメリカ人、若いアメリカ人、
若いアメリカ人がいい
そうだよ
若いアメリカ人が欲しいのだ

はるばるワシントンからやって来て
一家の稼ぎ手はトイレの床で乞う
僕らはこの20年間ただ生きてきた
また50年も死を味わわなくちゃいけないのか?

一晩中
彼は若いアメリカ人が欲しいのだ
若いアメリカ人、若いアメリカ人、
若いアメリカ人がいい
そうだよ
若いアメリカ人が欲しいのだ

ニクソン大統領を憶えているか
生活費のことは頭にあるか
それともきのうのことすら忘れたか

アメリカ人らしくなかったことがあるか
君と君の大好きなあの裏声の歌手
どこに行ってもレザーだらけ
それはゲットーに残された伝説とは違う
そうか、君は剃刀を持ち歩くのか
鬱が襲ってきた場合を考えてかい
生存者を運ぶバスに自分で乗ってみて
ピカピカの衣装の黒人ばかりで恥ずかしくなる

それは愛に近いもの?
それで、あの広告も愛?
でも、あのバービー人形じゃないよね
君のように彼女も恋に敗れてしまった

一晩中
君はは若いアメリカ人が欲しいのだ
若いアメリカ人、若いアメリカ人、
若いアメリカ人がいい
そうだよ
若いアメリカ人が欲しいのだ

君はポン引きでもないしでハスラーもない
ポン引きはキャディラックに乗るし
売春婦はクライスラーに乗る
黒人はリスペクトされ
白人はソウルトレインに乗る
ママは痙攣を起こす 君は手が痛い
僕はホテルのスイートに泊まり、君の負け
もうたくさんと言える男が君にはいるか?
そして顔を殴れる女が僕にはいるか?
そして無心に抱ける子供がいるか?
死ぬ前に使うペンがあるか?
まだ少しでもプライドが残っているか?
僕を泣き崩すことの出来る曲が
たった一つでもあるか?

一晩中
僕は若いアメリカ人が欲しいのだ
若いアメリカ人、若いアメリカ人、
若いアメリカ人がいい
そうだよ
若いアメリカ人が欲しいのだ

Rock 'n' Roll Suicide

時は煙草を消費する もう一本口にくわえさせる
指をくわえて、また別の指をくわえ、そしてまた煙草
会場全体が君を呼び、その声はなかなか静まらない そのうち君は忘れる
Ohhh 君はロックンロールの自殺者

失うには若すぎて、選ぶには年を取り過ぎて
そして時計は君の歌の中で、辛抱強く止まっている
カフェを通り過ぎるけど、長く生き過ぎている君は食も取らない
君はロックンロールの自殺者

道路をつまづきながら横切るとシボレーのブレーキが唸り声を上げる
しかし夜も明けるので家路へと急ぐ君
日の光に君の影を破壊させるな
牛乳配達車に気を取られるな
そんなものはとてもナチュラルで、宗教的とも言えるほど不親切だ

愛する人! 君はひとりじゃない
自分ばかりを見てるけど、正しい判断は難しすぎる
脳みそがぐちゃぐちゃに絡んでしまってるけど、ただ君に気づいてもらえたら
愛する人! 君はひとりじゃない
何だってかまわない、君が過去にどんな奴だったかだってかまわない
何時だってかまわない、 君が過去に何処にいたかだってかまわない。
ありとあらゆるナイフが君の脳みそを切り裂く
僕は分け前をもらったから、君の痛みを癒してあげたい
君はひとりじゃない

振り向いてほしい 君はひとりじゃない
振り向いてほしい。 君はひとりじゃない
振り向いて、そして孤独から抜け出して
手を取らせて だって君は素晴らしいのだから
手を取らせて だって君は素晴らしいのだから
手を取らせて

 

Memory of a Free Festival

夏の終りの子供たちは
湿った草地に集まった
僕らの歌をうたいロンドンの空を
腕の中に感じた
神の国のようで
不完全で、ナイーヴで、
天国のようでもあった

一つ一つの命を支えてる魂に
僕らは触れた
真の喜びが走り抜けるような気がした
ありえなかったんだけど、そんな気がした
あの日、たくさんの人にキスをした

あの日の午後に流されたエクスタシーをたった一滴でも受け留めよう
白い風船の上に愛を描こう
そして人間の頭脳が達っしえるところよりも
もっともっと高い所から飛ばそう
サトリとはそのようなものに違いない

虹色の瞳で空を眺めると、大小の様々な形の飛行船が見えた
通り過ぎて行く金星人と話した
そして、ピーターは船に乗ろうとしたが、キャプテンは首を横に振った
そしてふわふわした象牙色の雲の向こうへと
消えて行った
僕らの中で誰かが祈りを唱えた
そして散り散りになって家へと向かった

『太陽船が降りてくる。 パーティをやろう
太陽船が降りてくる。 パーティをやろう
太陽船が降りてくる。 パーティをやろう
太陽船が降りてくる。 パーティをやろう
太陽船が降りてくる。 パーティをやろう』

Move On

時々
移動せねばという感情に駆られる
それでスーツケースを詰めて
旅に出る
旅に出る

そう、列車に乗るかもしれないし
夜明けとともに船出するかもしれない
彼女もつれていこうか
旅に出るときは
旅に出るときは

どこかで誰かが呼んでいる
困難に陥ったとき
僕はただの旅人となる
ただの思い込みかもしれないけど
世界のどこかは、僕の瞳の色より青い空が
広がっているような気がするんだ
純粋でワイルドな海が
広がっているような気がするんだ

アフリカの眠る部族
ロシアの騎馬民
古都京都の畳の上で
幾夜か過ごしたり

キプロスは僕の島
せっぱ詰まると
どこかそんなところにいる君を
見つけたいと願うんだ
どこかで誰かが呼んでいる
困難に陥ったとき
影のように感じ
木の葉のように流れ
盲人のように躓いて
君を忘れない

Fantastic Voyage

この素晴らしいとされる航海は
この素晴らしいとされる航海は
衰退すべきだというのに
まだ続けているという事実において
考える

プライドも大事だが
命も同様に大切であるということを
忘れないでほしい

我々は誰かのうつ病とともに生きることを学んでいくが
私は誰かのうつ病とともには生きたくない
しかしどうにか生きている
近代社会といっても
誰もが完ぺきなわけじゃない
世界は流動している
だからといって
むやみやたらにミサイルをとばしていいわけじゃないし
父親のいないクズ人間とも言われたくもない
それは忘れ去られることはない
そうなれば我々は二度と
他人に優しい言葉かけはしなくなるから、そうだろう?

そして、犯罪がはびこるこの世界では
間違った言葉に耳を傾けてさせられる
忠実なのも大切だが
命も同様に大切なことを忘れないでほしい

我々は誰かのうつ病とともに生きることを学んでいくが
私は誰かのうつ病とともには生きたくない
しかしどうにか生きている
でもどんな突発的変動も書き留めておかなければ
民族が一掃されていることも書き留めておかなければ
まだ私はまだ学んでいる途中だが、書き留めておかなければ
そうすれば、忘れられることはない
なぜなら我々は二度と、優しい言葉をかけはしなくなるから、そうだろう?